救急の医師アルバイト
勤務形態から見たマーケット動向
救急医のニーズがある医療機関では、救急搬送された患者さんをまずは初期対応し、院内専門科への振り分けに重点を置く病院と、緊急度の高い患者に対する高度な治療に重点を置く病院とがあります。両者の勤務内容に違いはありますが、救急搬送件数の多い病院での求人が多い傾向が見られます。救急アルバイトの場合、日勤帯で1日70,000~80,000円の報酬がベースラインとなるようです。
当直時間帯での救急対応については、 当直 をご参考下さい。救急受け入れ件数によるインセンティブは、病院によって様々ではありますが、1500円~5000円/1台という範囲が一般的です。また求人の特徴として、当直時間帯のバイト医師には救急医としての総合的なスキルを求める依頼を多く伺います。
この科目については、ご経験のある先生が大変優遇される科目でもあります。
ここで、救急医として勤務をなさったことのある先生に対しての紹介例を挙げさせていただきます。
*******************
ご登録いただいた先生は、現状で救急医療からは遠ざかっているものの、以前は三次救急のご経験を数年間お持ちでした。先生からは、今後も内科や外科のスキルを維持するために、ある程度救急対応のある当直を希望されていました。いくつかの病院に打診したところ、ある病院が先生の「三次救急経験」というキャリアを高く評価され、平日19:00~翌07:00の当直で、救急車は多くても3台、独歩外来数5~7名程度(24:00を過ぎての対応はほとんど無し)で7万円、という条件を提示していただき、勤務が決まりました。
現在では先生から勤務可能日をいただき、その上で病院側が日程を調整して翌月以降の勤務日を決める、いわば不定期非常勤として勤務を続けられています。
********************
このように「救急経験」というキャリアがあることで、病院側との交渉を優位に進められることも多々あります。お気軽にお問い合わせを頂けましたらと存じます。
また、病院によっては内科系と外科系で分けての求人が出る場合もありますが、いずれにせよ幅広い診療技術を生かせる科目となり、救急対応の出来る先生は救急車の受け入れをしている限り、大変重宝される傾向もあります。ご興味をお持ちになった先生は、是非一度弊社へお問合わせを頂ければ幸いです。
救急の入職事例
救急 33歳 男性 内科医
ご登録いただいた先生は、急性期病院でご勤務され、救急搬送や救急患者を対象とした仕事をなさっていました。アルバイトを探して欲しいとのご依頼でしたが、ご登録時には希望科目に「救急」とだけ記されていました。二次救急対応の求人数は多いのですが、本当に二次救急対応で良いのか、大学病院レベルの三次救急レベルなのかを確認する為にも、電話で確認させて頂きました。
お聞かせ頂いた内容をおおまかに説明しますと、当初は内科の道に進んだが、人の命の境目をジャッチする救急救命に興味を持つようになった。今は、救急をメインにした仕事をなさっているとのこと。そして、忙しい中に少々の時間が作れたということで、二次救急の対応の仕事ができたら良いとのこと。
病院側に先生を紹介すると科目を聞かれる事が多々あります。内科系なのか外科系なのかその他なのか。急性期といっても病院によって得意とする疾患が偏っている場合もあるので、できる限り先生の救急分野に沿う勤務先をご案内したいと思い、先生から頂いた履歴書を確認し、また、先生のご希望する地域の中で一番どこが通いやすいのかを考え、絞り込みました。
実は、先生より給与についてもご希望をいただいており、1日9万円であれば理想との事でしたが、最終的に立地条件を最優先し、1日8万5千円の求人をご提案したところ、ご勤務のご意向を示して下さいましたので、面接設定をさせて頂き、その後、勤務決定に至りました。
今回は、先生のキャリアが、スムーズに決定した要素であったと強く感じています。目的意識が非常にしっかりとされている事は先生の履歴書が物語っていましたので、このような先生のサポートをさせて頂いたことが、貴重な体験であったと感じています。