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事務長インタビュー 第16回 西淀病院

2015年01月15日

2015年1月15日

 
西淀病院

~始めに~

今回のインタビューは、大阪市西淀川区にある「一般財団法人 淀川勤労者厚生協会 西淀病院」をご紹介させて頂きます。西淀川区の内科二次救急告示病院となっており、年間2000台を超える救急車の搬送を受け入れています。 その中で、先生方が働きやすい環境づくりに積極的に取り組まれております。この度は、西淀病院の強み・働きやすい環境づくり・同グループとの連携などについて、坂田事務長にお話をお伺い致しました。

■どういった経緯で、西淀病院にお勤めになられたのでしょうか。■

当院の職員は、親御さんが当院の医師あるいは看護師で、その子弟が就職されることが多いのですが、私は「患者の息子」です。 私は神戸市出身なのですが、小学生の時に私の母が当院に通院し、その関係でよく母について来ておりました。子どもながらに、神戸市から西淀病院への通院は遠いなと感じておりましたが、何よりも母が心配でした。そのときに出会った先生(名誉院長の田尻先生)に母に「あなたの病気は、あなたの責任ではありません。あなたのめぐる労働環境にあるのですよ」と話をされて、母は自己責任の呪縛から解かれるとともに、みるみる良くなる姿を目にしました。そのこともあり、学生時代には先生が所長をされていた病院付属(当時)社会医学研究所で実習をさせて頂きました。先生から、「大事なことは、患者に対する“眼とかまえ”なんですよ」と語って頂きました。患者様の病気だけ診るのではなく、生活背景を含めて診るのがこの病院なんだと感じて、西淀病院で働こうと思いました。

実は、当時同期入職だった研修医が今の大島院長なんです。初めて会った時から、大島院長とは意気投合しまして、今でもこれまでの信頼関係をベースにして言い合える関係だと思っています。事務長は、先生方に対しても言いにくいことも言うことが大切だと思います。そういうところは、青年職員時代からの大島院長との関係性がベースとなっています。

 
坂田事務長

■医師の採用に関して、苦労されたことはありましたか。■

当院では、大学からの派遣に頼らないまた極力業者にも依存しない自前の医師確保と養成を行っています。それには医学生の頃から、当院の理念やそれにもとづく医療共感して頂けるような人間関係を作っていくことが重要と考えています。私自身も医学生と関わる仕事を10年しておりました。今来て頂いているベテランの先生方も20代の時から知っている先生も数多くいます。

今年入職した研修医も、私自ら彼の学生時代に2年間かけて口説きおとして来て頂いている先生の一人です。当時彼は、西淀病院ともう一つの病院かで悩んでました。マッチング登録日まで悩みに悩んだ挙句、西淀病院を選んでくれました。先日の研修振り返り発表会で今年の4月からの研修を振り返り、「西淀病院を選んでよかったです!」と本人の言葉で聞けたことはとても嬉しかったです。それまでもいろんな先生方や学生さんと出会って西淀病院に来てもらえなかったこともありますが、そういう中でも来てもらい「選んでよかった!」と言ってもらえることは非常に嬉しいです。 「どれだけの時間一緒にラーメンを食べる時間を過ごしたか」で信頼関係を育むというところもあるのではないでしょうか…

■今までのご経験で、印象深かったことはございますか。■

2年目の研修医の話になります。その研修医の患者様で、故郷が福井県でがん末期の方がおられました。研修医は、その患者様が「最期にその人らしくどのように迎えられるのか」を考え、当院のスタッフと患者様と一緒に福井県まで行こうとそのためにできることをみんなで話し合い、実際に故郷に行くことができるとともに魚を釣ってきたそうです。釣った魚を当院の食養科でさばき、みんなで食べたというエピソードがありました。その研修医は、技術的なことを勉強しに来たと思いますが、一番の学びが「スタッフみんなと患者に寄り添うということを考えられたこと」と言ってくれたのは、感銘を受けました。

■西淀病院の強みはなんでしょうか。■

中小病院の規模を活かして、スタッフ同士の仲の良さや患者に寄り添うあたたかいアットホームな雰囲気があります。当院は、大学からの派遣に頼っておりませんので、派閥もなく医局や科の壁もありません。
また当院の理念には、「無差別平等の医療」というものがあります。入院でいいますと個室であっても差額ベッド料は頂いておりませんし、救急でいいますと患者を断らないという姿勢です。当院の患者層では、地域がら多くの労働者・高齢者・今の社会状況を反映した薬物中毒、アルコール中毒患者が多いです。他の病院では診てもらえないような患者も断らず診ています。内科だけで年間で2000台以上の救急車を受け入れてます。また生活困難な方には、無料または低額な料金で医療を利用して頂く制度「無料・低額診療事業」を実施しております。まだまだ世の中には経済的困難で受診したくてもできない貧困と格差が多くあります。当院ではこの地域の「最後のよりどころ」でありたいと頑張っています。

医師研修については、当院は中小規模ですが「基幹型初期研修指定病院」を取得し、6年間で13名の初期研修医を受け入れてきました。先日の研修評価機構の方が調査で来られた際には、「中小規模の病院の良さを活かしており、研修の理念・研修プログラム・研修医の問題意識が見事にマッチングしている」と高く評価して頂きました。

 
生憎の曇りでしたが、病院周辺

■病院周辺は、どんな地域でしょうか。■

当院の最寄駅は、大阪駅から一駅と交通至便な場所にあります。大阪市の北西部位置する西淀川区にあり、東に淀川と西に神崎川にはさまれた大阪の下町になります。下町の人情味にあふれ、温かく、遠方から来られた先生方からは「みなさん人懐っこいし、温かい雰囲気ですね~」とよく言われます。町会も活動的ですし、隣近所の地域の支えあいもあります。

ここ10年間でマンションが林立し、周辺でも高層マンションが多くなり、若い人口が増えていることから、小学校も増設されました。ですから、当院は、「家庭医を育てる病院」でもありますので、この都市部の子育て世代から高齢者が患者層にたくさんおります。家庭医として勉強していくには相応しい環境ともなっております。

■地域との関わりはどうされておりますか。■

法人や病院を支えてくれている「健康友の会」があります。友の会には西淀病院が目指す「誰でも安心してかかれる医療を守る」取り組みに協力頂いております。健康で住みやすい街づくりの活動・会員の要求に根差したサークル・班会・旅行の取り組み・ボランティアも盛んです。
院内の環境づくりを大切にしたグリーンボランティアもあり、中庭には四季折々の花々が植えられ患者様の心を和ませてくれます。また病棟での高齢の患者様の見守りボランティアなど大いに支えられています。

 
グリーンボランティア

■現在、内科系の先生が多いと思いますが、外科系の先生については今後どのように考えておられますか。■

整形外科のニーズ(高齢者)は多いです。そういう意味では、高齢者に多い骨折やこの地域で多いニーズに合わした整形外科治療を重視していますし、今後も強めていきたい分野と思っています。整形外科の常勤医は3名・外科の常勤医師は1名ですので、大きい外科手術ではなく、この病院で完結できる手術には対応できております。

当院は大阪民医連に加盟しており、同じく加盟の総合病院と連携しております。現在の整形外科部長も、総合病院で整形外科の研修をされて当院で勤務頂いておりますので、そこできちんと外科系の研修をして頂き、当院で勤務して頂くことも可能です。

■女性医師が働きやすい環境づくりはどのように取り組まれていますか。■

内科の女性常勤医は、23名中7名・初期研修医では3名中2名です。全体の女性医師の割合は27.6%です。女性医師が働くにあたって、それぞれのライフステージがあると思います。出産・育児・病気や家庭の事情などで休養を余儀なくされることがありますが、医師としてもスキルアップをしていきたいという女性の先生方の想いに応えたいと思います。そこで重要になってくるのが「職場の理解とサポート」と「労働条件、待遇」だと思っております。その中で、当院には女性医師復帰支援(初期研修中断医師向け)・キャリアアップなどの女性医師のワーク・ライフ・バランスを支援するサポートがあります。当院の時間外勤務は、主治医ではなく当直医コールですので、基本的には17時で終わります。もちろん子育て中の女性医師は、当直・時間外勤務免除・時短制度があります。上司・男性医師・他職種の理解もありますので、女性医師にとって働きやすい環境だと自負しております。

また女性医師が中心になって、女性医師のキャリアアップや育児・出産のサポート制度づくり(当直なし/時間外勤務免除・時短勤務制度/週4日~の勤務(給与については、要相談)/通常は、外来(一般・希望があれば救急)と急性期病棟主治医/外来・往診のみや慢性期(地域包括ケア病棟)のみの病棟を診るなども可能/受け持ち患者数は調整可能/内科研修(総合内科・消化器内科・呼吸器内科・糖尿病内科)、家庭医の研修、整形外科、小児科、婦人科、皮膚科などの外来研修も可能/病児保育については検討中など)を行っています。

 
女性の先生が活けた花

■子育てと両立しようと考えておられる女性の先生方に一言■

女性医師は、最も活躍できる20代から30代にかけても時期にライフイベントが重なることは避けられず、子育てなど生活を楽しみながら「キャリア・スキルアップを中断せず」、モチベーションを保ち働きつづけれるよう、病院として支援したいと思います。先輩女性医師も多数おりますので、安心して御相談ください。「女子会」ならぬ「女性医師会」もあり女性医師同士の交流もさかんです。

■ご覧になられている先生方に一言。■

当院は、「働きやすい病院」であると同時に「働きがいがある病院」だと思っています。働きやすいというのは、女性医師に対してもそうですが、労働条件においても比較的恵まれていると思います。働きがいでいいますと、この地域でなくてはならない病院になっていますので、先生方の技術がこの地域で活かされていくと思います。かかりたくてもかかれないと悩んでおられる患者様もこの病院を頼って来られます。そういうところで、地域の方々から求められている病院で働きがいはあると思います。いろいろ先生方の条件等相談ものりますので、ぜひ「働きやすさと働きがいのある」当院に来て頂きたいなと思っております。

本日はありがとうございました。

西淀病院の募集はこちらより

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