眼科
眼科は全ての医療機関に標榜されている科目では無く、絶対数が決まっている為、大学医局の影響が強い科目です。
眼科の専門病院もございますが、人気も高く、病院件数も多くは無い為、手術スキルを磨きたいという理由で専門病院をご希望される場合は、充足率が高い・競争率が発生するなど、タイミングによっては容易でないことも御座います。その為、他科の求人傾向と違う点は、「これから勉強したい」「専門医を取得したい」を希望される先生にとって、「選択肢」という意味で若干不利な科目であるかもしれません。
クリニックでは入院設備を持たない場合でも日帰り手術をされている施設も御座いますので、どの範囲までの診療・手術等をご希望されるかが一つの分岐点と言えます。また、多くは御座いませんが有床のクリニックにおいて幅広い症例の経験を積むことが出来る医師求人も御座いますが、そういったクリニックは 人気が高く、充足し易い傾向にあります。
一方、病院勤務の場合、一部の眼科専門病院を除き、新規で眼科を開設するよりも、既存の医師が退職される事で発生する求人が多いので一人医長になる可能性が高いです。基本的には外来のみの勤務は少なく、白内障手術ができる先生を求めるケースが大半です。尚、病院については医局からの派遣で眼科診療を行っている医療機関が多い事から、募集が出る医療機関には限りがあります。その為、病院勤務を希望される場合には、タイミングが非常に重要です。
コンタクトについては、昨今の医療情勢により、求人は減少傾向です。特に都市部など立地的な条件を優先される場合は非常に難しいと言えます。また、郊外のショッピングモール等で、眼科クリニックを開設し、そこでコンタクト診療も行うといった新規開設クリニックの開業支援を行うコンタクト会社もございます。この場合にもやはり眼科専門医をひとつの目安とされています。
そのような背景から、転職先をお探しするに際しては長期的視野に立って、ご検討ください。