事務長インタビュー 第11回 塩味病院
2014年04月03日
【初めに】
第11回事務長インタビューは、医療法人 山柳会 塩味病院の坂東事務長にお伺いしました。
塩味病院は埼玉県朝霞市にございます60床の一般病院です。今回は、医師招聘担当者の坂東事務長に、求人はもちろんの事、病院の現状から今後の展望など様々な事をお伺いしました。
塩味病院 |
■塩味病院の周辺地域はどのような地域でしょうか。■
東京都23区の隣にある24区、25区的な地域です。埼玉県でも田舎ではなく都会でもないような東京都のベットタウンのような形にはなっていると思います。昔からの「膝折」という宿場町が大きくなった町で、元々、地元で長く住んでおられる方と、一戸建てまたはマンションを購入され、移り住んで来られた方など様々な方がおられます。また、マンションなども増えてきておりますので、幼稚園、保育園はこれからも充実させていきたいと市長は言っておられました。
■地域における塩味病院様の役割について教えて下さい。■
朝霞市内にある病院は急性期の病院が多いですが、15:1という事で地元の少し長めに入院される患者様を受け入れる病院というのは、朝霞市内では塩味病院しかありません。そのような理由もあり、看護基準を上げずに15:1で行っている内科が中心の病院です。併設として老健施設、介護付き有料老人ホーム、協力施設としての特別養護老人ホームという事で朝霞地域で医療と福祉を行なっている病院です。もし、塩味病院がなくなってしまえば、朝霞市内の方は皆さん外に出て行くという形になってしまうという様な役割を担っている病院です。
■どのような患者層が来院(入院)されていますか。■
入院されている層は内科が中心の病院なのでお年寄りが多いです。中に若い方20代の方がいらっしゃる事もありますが、入院されている患者様はどこの病院もそうですけれども、やはり高齢の方が多いです。
医療機器 |
■塩味病院様の強みを教えて下さい。■
塩味病院を中心にしまして、周りに介護施設がそろっております。在宅と入所施設、そして医療という事でこの3つの柱、トライアングルを作って地域の患者様に認めてもらっておりますので、一人の患者様について関わっていく年数というのは、すごく長い病院だと思っております。主治医になって頂いた患者様は極力最後まで面倒を診ているという様な病院です。それが強みだと思っております。また、入院している患者様には主治医制というのは敷いておらず、ゆるやかな主治医制という事で、病棟担当になった先生が病棟の患者さんを診ます。主治医というのは基本的にカンファレンスにて診療の方針を決めて頂き、それにしたがって周りが先生をフォローしていくという事を考えておりますので、主治医だという事で休みの日の呼び出し等多く発生する事がないようにみんなでチームでやっていくような形を考えており、常勤医師の負担を減らしているというような形を取っております。
■これからのビジョンや戦略について。■
医療改革が色々ありますけれども、その中でという事で考えていくとやはり医療と福祉の所に足元をおいてやっていくという事しかありませんので、そちらの中での施設の拡大、充実を図っていきたいと考えております。昨年の2月には介護付き有料老人ホームを開設しましたので、患者様に選んで頂けるというような形を考えております。
■現在の医師構成についてお聞かせ下さい。■
院長は消化器・肝臓の専門医です。副院長も消化器と肝臓の専門医です。後、常勤の先生は整形の先生(リハビリをメインにして頂いている先生)と、外科系の先生が1名、計、現在は4名です。それに加え非常勤の先生は脳神経内科の先生が2日来て頂いております。内科と外科を行なって頂く先生が1名、呼吸器を専門に診て頂く先生が1名、循環器を専門に診て頂く先生が1名、そして日大の乳腺・内分泌外科と提携しており週2日来て頂いています。また埼玉医科大学から消化器、肝臓、内視鏡の専門医・指導医をお持ちの先生に週2日来て頂いております。そのような医師構成になっており、院長では診れないところ、消化器以外のところについては他の先生に来て頂いて総合的に診ている状況です。
■医局の雰囲気などはどうですか。■
医局は一つの個室を常勤の先生には使って頂いて、非常勤の先生も個室の部屋をその日来られた時に使って頂いております。カンファレンス等は病棟のナースステーションで週1回行なっていますので、そちらでみなさん会話をされたりとか、患者様についてお話しをされたりしております。カンファレンス等踏まえてそんなにたくさんの先生がいるわけではありませんので、みなさん活き活きといいますか、気心しれた形で進めていっております。
■医師の採用に際して注意点を教えて下さい。■
塩味病院自体は60床の内科がメインの非常に小さな病院ですが、周りにあります老健施設は入所定員が125名、デイケア・特別養護老人ホームが入所定員80名、介護付き有料老人ホームの定員が80名となっています。病院自体は60床ですが、病院の周りにこのような施設があり約280名の患者様がおられます。その患者様方を支える病院となっていますので、60床が小さいと思われますがそのような事はないと考えています。
また病院では約60名の患者様を病棟で診ており、現在、常勤のDrが4名、今後5名、6名と増やしていく予定です。1病棟でDrが一人という事ではございません。一つの病棟をその科の専門の先生がお互いを補いながら一人の患者様を診ています。そのような形になっておりますので、医療的には目配りが出来ている、心配りが出来ている病院であると思いますので、そのような勤務形態で働いて頂ける先生を求めています。
■院長先生のお人柄について教えて下さい。■
お人柄としては温厚な方です。また、院長先生をはじめ、各先生方と患者様との関係の親密さが、病院スタッフとの関係にも反映しています。親しみやすい雰囲気のなかで、余裕を持って医療に専念できる職場環境を作っておられます。また、老健などの関連施設とタイアップし、夏祭りやソーメン流しといったイベントを企画し、地域の皆さまとの交流を大事にされている先生です。こうしたイベントには、毎年、200~300人規模の参加者が集まり、非常に好評です。
■改めて今回の募集の内容と募集の背景を教えて下さい■
昨年の2月に定員80名の介護付き有料老人ホームを開設しまして、また今年度には回復期リハビリテーション病棟を新規に開設しようという事を踏まえましての、Drの体制強化でございます。
■勤務される先生に求めたい事は何ですか。■
超急性期を行なっている病院ではありませんので、専門性というよりも患者様と真摯に向き合う、丁寧に患者様・ご家族様と向き合って治療をして頂ける先生のほうが当病院としては合っているのではないかなと思っております。また、長く患者様と関わっていくと思って頂ける先生は働きやすいのではないかと思います。
■最後にご覧になっている先生に一言■
非常に働きやすい環境になっていると思います。環境的には富士山が綺麗に見えるところでございます。朝霞という都内からは少し離れておりますけれども、緑もありますし、学校等もそろっております。お子様連れの転勤におきましても朝霞という土地はすごく良い土地だと思います。都内にも出る事が出来る距離ですし、通学もできますので、私立の高校・中学校に通うとしても朝霞はすごく良い場所ではないかなと思っています。そういった部分を踏まえて一度見学に来て頂ければ、当病院・法人の良さと、朝霞の土地柄の良さというのを理解して頂けるのではないかなと思っております。