医師転職・医師求人

2014年03月03日

年末に事務長から呼ばれ、3月末での退職を告げられた時にはまさか自分にその様な話が来るとは思いもよりませんでした。公な理由としては65才という私の年齢が定年になるとの事ですが、おそらく私のスキル不足に伴うのだろうとは感じました。

当時の勤務先は、院長先生が消化器外科で消化器の専門病院でした。しかし院長以外に外科医が在籍しておらず、手術も多くはなく、消化器内科医も居なかったので、検査も多くありませんでした。その為、亜急性期から慢性期の入院患者が多くなり、私の様な特に専門を持たない内科医でも充分に対応できていました。しかし最近になり消化器外科医と消化器内科医が入職し、本来院長先生がやりかたかった消化器に特化した病院として方向転換する事になりました。そういった現実から私も事前に内視鏡の主義を覚える、など勉強していれば良かったのですが、どこかで「退職勧告はないだろう。」という自分の甘さはあったと思います。

年末にこの話が出てすぐに以前お世話になった紹介会社に転職先を探していただける様、依頼しました。私の希望は①自宅から1時間圏内で通勤できる療養型病院、②当直料込みで年棒1500万円、の二点でした。私は当時65才でしたが、子供がまだ中学生で、これから何かと出費もあるだろうという事で、少しでも働ける時に貯えを残してやりたかったのです。さすがに年齢から当直無しで年棒1500万円は厳しい事は自覚していたので、何とか当直勤務をする事で給与を上げる事を考えました。ただ、当直も忙しい勤務は無理なので、負担の軽い療養型病院を第一希望にしました。

しかし以前お世話になった紹介会社からは老建や健診会社の話はあったのですが、結局、私の希望に合う募集は無いとの事でした。

そして時が過ぎるまま2月に入り、偶然見つけた「ドクターズ・アヴェニュー」というサイトに藁をもすがる思いで登録しました。登録してすぐに担当者から電話が有り、自宅近くで会う事になりました。先にある程度の条件を伝えていたので、担当者がいくつかの求人を持って来ていただきました。担当者に私の状況や要望の詳細をお伝えすると、その中から二箇所の病院を提案していただきました。一つはリハビリ病院、もう一つは療養型病院でした。

私の退職時期が迫っている事を察し、担当者の方が迅速な対応をしていただいた事に感銘をうけました。ただ、私が気になったのは私の転職歴が多い事でした。今まで履歴を出した後で断られるケースが度々あったからです。率直にこの不安を話した所、担当者より私が勤務したそれぞれの勤務先について勤務内容、退職理由、入職した経緯を聞かれました。ただ履歴を送るのではなく、理由をきっちり先方に説明したいという担当者の気持ちが非常に嬉しかったです。どの様な話を担当者が病院にされたのかは不明ですが、両病院で面談の機会をいただく事になりました。

現在、私は療養型病院で勤務しています。面談の時に判明した話ですが、元々募集が無かった所を担当者が先方に交渉し、募集枠を作っていただいたそうです。

年始の段階では、次の勤務先が全く見つからない状況で途方に暮れており、春からの生活に対する不安しかありませんでした。実質1ヶ月間の転職活動でしたが、事前の準備から交渉まで尽力していただいた担当者には感謝しています体が動く限り、息子の為には働きたいと思います。

療養型病院　一般内科
週5日　当直無し　年棒　1,500万円