TOP > コラム > 道標 ~コンサルタントとの出会い~ vol.28 メディカルドクター
しかし家族のある身で生活水準を下げるわけにもいかず、(進路に悩んでいたというほどでないが)模索していたのが、つい2年前のことであった。
大学発のバイオや創薬ベンチャーの参入などが盛んに取り上げられる時期でもあり実業家としてやっていくことも考えた。しかし共同経営というのは、本当に難しいものでイザ絵を書いていこうとする段になると、全然顔も知らない経営の専門家と言われるような人やら、ベンチャーキャピタルなど儲け話に乗っかりたい様々な人達が絡んできて利害関係がバラバラで絵も描けない。
役員の構成ひとつをとっても(政治の組閣の世界ではないが)遅々として進まないのである。起業をする手前でいい加減、熱が冷め(シーズとしては可能性のあるものであったが)
自らは降りたわけである。
そこへ、ある製薬会社の採用情報が紹介エージェントから持ちかけられてきた。年俸も病院勤務の時より、300万円アップ、住宅手当も別途支給、PMSやマーケティングには一切ノータッチで良い、つまり研究開発業務に特化できるわけである。
豊富なパイプラインを持っているかというとそういうわけでもなさそうだし、自分の専門域外のところもカバーしなくてはいけないのだが、思い切ってMD(メディカルドクター)に転身することに決め今に至るのである。
歴史の残るような新薬を上市させてやろうという 大きな野望も特に持っていない。
また今の私は、アルバイトでも、ほとんど臨床の現場で仕事をしていない。たまに健診でお小遣い稼ぎをするくらいである。このままでいいのかと思う反面、あと1回くらいは、まだFA宣言できるかなと気楽に考えて取り組んでいる。
MDは、まだまだ少ないので、あまり詳しい事を言ってしまうと個人が特定されてしまうのでこれくらいにさせていただきたい。
ただ今でも各社の採用はかなり過熱しているようで、求人は非公開も含めると多数ある。
(と紹介エージェントが言っていた)
医師としての生き方のひとつとして MD(メディカルドクター)という選択もあるよ ということを少し知ってもらえればと思い執筆した。
ただここには詳しく書けないが、それはそれで、本部との軋轢や内部のゴタゴタ、入社時と話が違うような異動話やら難しい問題は多々あるもので、自分の中で最善の選択だったかどうかは今でもわからないのが本音である。
道標 ~コンサルタントとの出会い~ vol.28 メディカルドクター
2007年04月15日
以前から生涯臨床医としてやっていくつもりはなく、なんとなく病院勤務を過ごしてきた私としては大学へ戻って指導者や基礎研究者として転身する道もあった。しかし家族のある身で生活水準を下げるわけにもいかず、(進路に悩んでいたというほどでないが)模索していたのが、つい2年前のことであった。
大学発のバイオや創薬ベンチャーの参入などが盛んに取り上げられる時期でもあり実業家としてやっていくことも考えた。しかし共同経営というのは、本当に難しいものでイザ絵を書いていこうとする段になると、全然顔も知らない経営の専門家と言われるような人やら、ベンチャーキャピタルなど儲け話に乗っかりたい様々な人達が絡んできて利害関係がバラバラで絵も描けない。
役員の構成ひとつをとっても(政治の組閣の世界ではないが)遅々として進まないのである。起業をする手前でいい加減、熱が冷め(シーズとしては可能性のあるものであったが)
自らは降りたわけである。
そこへ、ある製薬会社の採用情報が紹介エージェントから持ちかけられてきた。年俸も病院勤務の時より、300万円アップ、住宅手当も別途支給、PMSやマーケティングには一切ノータッチで良い、つまり研究開発業務に特化できるわけである。
豊富なパイプラインを持っているかというとそういうわけでもなさそうだし、自分の専門域外のところもカバーしなくてはいけないのだが、思い切ってMD(メディカルドクター)に転身することに決め今に至るのである。
歴史の残るような新薬を上市させてやろうという 大きな野望も特に持っていない。
また今の私は、アルバイトでも、ほとんど臨床の現場で仕事をしていない。たまに健診でお小遣い稼ぎをするくらいである。このままでいいのかと思う反面、あと1回くらいは、まだFA宣言できるかなと気楽に考えて取り組んでいる。
MDは、まだまだ少ないので、あまり詳しい事を言ってしまうと個人が特定されてしまうのでこれくらいにさせていただきたい。
ただ今でも各社の採用はかなり過熱しているようで、求人は非公開も含めると多数ある。
(と紹介エージェントが言っていた)
医師としての生き方のひとつとして MD(メディカルドクター)という選択もあるよ ということを少し知ってもらえればと思い執筆した。
ただここには詳しく書けないが、それはそれで、本部との軋轢や内部のゴタゴタ、入社時と話が違うような異動話やら難しい問題は多々あるもので、自分の中で最善の選択だったかどうかは今でもわからないのが本音である。